岸野組ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。
先輩方がブログを書いてくれてとってもほくほくな手島です。
さて、このブログでやってきた「五右衛門って...」シリーズ!
残念な事に今回が最後となりました。(決してネタ切れというわけではありません決して)
というわけで今回のテーマは
「辞世の句」。
最後にぴったりのテーマですね

!!
辞世の句というのはこの世を去る時に詠む句や漢詩のことです。
その人が人生最期に詠むだけあって、人生観や生き様が表れておりとても個性豊かなものが多いです

ちなみに、個人的には高杉晋作の
「おもしろき こともなき世を おもしろく」や、
十返舎一九の
「この世をば どりゃお暇(いとま)に 線香の 煙とともに 灰(はい)さようなら」が好きです...センスの塊...
では石川五右衛門の辞世の句はというと...!
「石川や 浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」
はい、おしゃれですね。しゃれてやがりますね。では何がしゃれているか、国語の教員免許を持つ手島と一緒に考えていきましょう


まず最初の「石川や」ですが、これは自身の名字の「石川」とそのあとの真砂から連想される石や川を掛けています。
はい、しゃれおつです。

なお「石川や」の「や」は切れ字と言って詠嘆などの意味があります。そんなに深く捉えず趣が膨らむくらいの程度で考えれば大丈夫ではないでしょうか。
続いて「浜の真砂は尽きるとも」ですが、これはそのまま「砂浜の砂は尽きることがあっても」と考えれば良いでしょう。
五右衛門が死ぬ間際、つまり処刑前に詠んだことを考えれば、砂が尽きる=自分の命が尽きると考えても良さそうですね!

その後の「世に盗人の種は尽きまじ」、最後の「まじ」は打ち消し推量で「(きっと)〜ないだろう」という意味になります。
なので五右衛門の辞世の句は、
「川の浜辺にある砂が尽きることはあっても(自分の命が尽きてしまっても)、世の中にいる盗人は(今後未来においても生まれてきて)尽きることは無いだろう」
というようなことを言っているのではないでしょうか!!!
ちなみにこれはあくまで私の考えなので、間違ってたらごめんなさい〜!
古文の勉強ちゃんとしておくんだった・・・
しかし稀代の大泥棒、石川五右衛門!
さすが死ぬ前でも言うことのスケールがでかいですね
!!!!!
そんな五右衛門の子孫が、今回の舞台の主人公、座長演じる石川五朗です。
現代の義賊を目指すクロサギ一家と五朗が巻き込まれる事件とは一体...!?
石川五右衛門外伝「東京 2018 冬」どうぞお楽しみに!!!!!!
